元研修生ニュース:アロキア・ダスさん(インド)

(写真提供:アロキアダスさん、少数民族の女性)
先週、インド南部タミルナドゥ州クリシュナギリ県で活動する
元研修生スターリンさんについてご紹介しました【記事を読む】。
今日はその東方150km、ティルヴァンナーマライ県で活動する
アロキアダスさんのお話しです。
アロキアダスさんは長年、少数民族の権利を守る活動をしてきました。
そう、スターリンさんと同じです。
行政ばかりでなく、NGOの目も届いていなかった山間地で活動するために、
自ら団体を立ち上げたところも同じ。
アロキアダスさんのほうが20年ばかり先輩です。
1月中旬、アロキアダスさんからAHIに8年ぶりに連絡がありました。
AHIから届いたニュースレターを読んで、
AHIが、健康の公正性を目指すインド北部の元研修生たちの取り組みを
支援していることを知り、
「自分たちの活動もサポートしてもらえないかしら?!」と思い、
メールをくれたのです。
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タミルナドゥ州政府は、
2022年から段階的に「保健総会」を導入してきました。
様ざまなセクターが集まって健康格差を生む要因について話し合い、
対策を考える場です。
ついに今年、ティルヴァンナーマライ県でも
初めてとなる総会が開かれることになりました。
「これで少数民族の人たちの健康問題の改善がすすむはず!」
アロキアダスさんは大いに期待し、
県内9つのNGOとともに、その準備に積極的にかかわってきました。
どの地域にどんな問題があるのかを調べてまわり、
今月開かれる総会で、
少数民族のリーダーが問題を発表できるように支度しています。
AHIはアロキアダスさんに、
少数民族を支援している州内のNGOが連携して、
保健総会をちゃんと機能させるための働きかけを
模索していることを伝えました。
アロキアダスさんは「自分たちもぜひ加わりたい」と言って、
スターリンさんに連絡をとり、話し合いをはじめました。
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アロキアダスさんとスターリンさんのふたりが
少数民族の人たちのために活動してきた年数をあわせると60年になります。
状況は少しずつしか改善しないけれども、挫けず、
熱意を失わずに歩みを続けようとする姿勢に深く感動し、尊敬します。
そんな彼らの歩みを、AHIは後押ししていきます。
職員 髙田