花桃の里にある満蒙開拓平和記念館へ行きました

去年の12月、長野県阿智村の山登りのあと、同村にある満蒙開拓平和記念館に行きました。寒い雪空の日でしたが、何組かの個人の方たち以外にもグループでの来訪者もありました。
この記念館は、有志の方が中心となり熱心に建設の運動が行われた末、同村から土地の寄付の申し出があって2013年完成に至ったものです。全国的に見て長野県からの開拓団員数が圧倒的に多かったという背景があります。満州へ渡った人たちの多くは、自分の土地を持つことができない農家の次男や三男で、もともとの貧しさに加え、新天地に希望を託したと言えます。
ただ実態は、「地主になれる」のは、現地の人たちが耕していた土地の没収の上にあったわけで、すでに侵略の構図の中にありました。そして戦争終結後には非常に悲惨な状況が待っていました。
政府の旗振りのもと、県、村が音頭をとって多くの人をこの開拓団に送り出しました。しかし中には、「地主になれる」は、実は現地の人からの収奪の上に成り立っていると、その動きに反対する村長さんもいたと展示物が伝えています。

多くの人びとを開拓団として送りだした地域に住む者の責任として過去に向き合おうと、この記念館を作った人たちの努力と勇気を感じます。4月中旬には、花桃が咲き誇る昼神温泉。もしお出かけになったら、記念館をお訪ねになってはいかがでしょうか。
職員 はやしかぐみ
★記念館は、長野県南部の飯田市の南、阿智村にあります。最寄りの高速道路のインターは、飯田山本から10分ほどです。https://www.manmoukinenkan.com/
★来月には、名古屋で関連のイベントが行われます。
2025年4月8日(火)18:30~ @昭和文化小劇場 参加費1,000円
満蒙開拓のドキュメンタリー映像作品「あなたのいない村~満蒙開拓を語り継ぐ」の上映とトーク 詳しくは同小劇場のホームページへ(こちら)


