JANNET合同セッション in 国際研修

職員のせきぐちです。
13日金曜日はJANNET(障害分野NGO連絡会)との合同セッションでした。
JANNETは1993年に設立されたアジア太平洋およびその他の地域において障害分野の国際協力を行っている民間の市民社会組織(CSO,NGO)のネットワークです。
政策提言や情報発信、関係国際団体との交流、研修会・研究会の開催といった多様な活動・ネットワークを通じて
「誰ひとり取り残さないインクルーシブ社会の実現」を目指しています。
詳細はこちらのJANNETのウェブサイトをご覧ください。
アジア保健研修所はJANNETの立ち上げに関わっていて、加盟団体です。
今回は「インクルーシブな地域にむけて、自分の活動に応用できるアイディアを見つける」をテーマに、
JANNETの加盟団体から2名、他にも外部からの参加者も交えてセッションが行われました。
今日の司会者はショマさんでした。明朗な声と表情で、スムーズに進行してくださいました。
途中で、1.若者の参加、2.保健医療サービスへのアクセス 3.アドボカシー 4.ファシリテーション のテーマごとに、
4つの小グループに分かれました。
私は、‘アドボカシー‘がテーマのグループに加わりました。
このグループには難民を助ける会の職員の田丸敬一郎さんがおられ、研修生のピンキーさん、ビンさん、クシャマタさんと一緒に活発に議論しておられました。
田丸さんは全盲の視覚障害当事者です。私が印象に残った田丸さんの言葉です。
「SDGができる前の段階の政府と市民団体との対話の場に参加していたが、障害を持った人は自分しかいなくて常に障害者を視野に入れてと言い続けた。」
「アドボカシーの場では、誰に向かって、自分が誰を代表、代弁しているのか、をきちんと意識して発言することが非常に重要。」
研修生は、日本の社会保障制度や、インクルーシブ教育など、積極的に田丸さんに質問していました。
研修生は日本の状況を知ることができ、これからの研修に向けた、新しい気づきやエネルギーが得られたようでした。
私もはじめて知ることも多く、とても良い時間が持てました。
〈職員 せきぐち〉