研修生にインタビューをしました☆
こんにちは。今日は少し前に研修生のタクシャさんにインタビューをした時のことをお伝えしようと思います。インタビューはAHIが毎年日進市の小学校で行っている国際理解講座の中で活用させていただく予定です。
タクシャさんはスリランカの最北端にあるジャフナ県の出身です。スリランカはシンハラ人が約7割、タミル人が約2割、スリランカ・ムーア人が約1割住んでいます。タクシャさんはその中で2割にあたるタミル人です。スリランカはイギリスの植民地時代を経て、1983年~(シンハラ)政府軍とLTTE(タミル・イーラム解放の虎)となる過激派組織との対立で全面的な戦闘状態へと突入します。2009年に内戦が終結していますが、タクシャさんも幼少期を内戦の中で過ごしていました。タクシャさんは大きな被害は受けていないとのことでしたが、学校の友達の中には、見た目で明らかに被害を受けているとわかるような服装の子がいたり、文房具が足りなかったりする子はいたそうです。また、タクシャさんはお母さんが作ってくれたご飯を被害の影響が大きかった子の家に届けたりしたこともあったと話してくれました。
そんな幼少期を過ごしたタクシャさんは、大学生の時にNAFSO(全国漁民連合)というNGOに入ります。どうしてNAFSOに入ったのか理由を聞くと、タミル人の人権を守る為に顕著に活動していたのがNAFSOだったからということでした。多数派のシンハラ人と同じ権利をタミル人も持っている。不当な扱いをして欲しくない。安全な生活。上を目指して勉強できる環境や生活費を稼げる仕事。女性のエンパワメントなど。本来誰しもが持っている人権を取り戻すことは大変な労力がいると思いますが、今回の参加型研修でタクシャさんがどんな考えを持ち帰ろうとしているか、期待しています。
木村