労働者の姿をファッションに- 鈴木賢二展@栃木
栃木にお住いの会員の方から、
「鈴木賢二 VALUE The 賢二2023」
のお知らせが届いた。大正、昭和を生きた展彫刻家・木版画家の展覧会。展覧会のちらしにある文章によると、
「(鈴木賢二が)”プロレタリア芸術家”とも称されたのは、
彼の作品が社会の底辺に生きる人々をモチーフにしている
ゆえ、相応しいと言えましょう。しかし、彼の歩みを作品と
共になぞってみると、”プロレタリア芸術家”という括りだけではとらえきれない生きざまと人となりが見えてきます。
(中略)
それは、プロレタリアという言葉から想起される”階級”
や”闘争”といった対立の概念ではなく、その時々に出会った
人、出会った世界を大切にしたい(Value)慈愛にも似た
姿勢です。
とあります。そして、この鈴木さんの姿勢と作品に触発
されたアパレルデザイナーの横山大介さんと
いう方が鈴木賢二の作品をとり入れてデザインし、
「労働者を大切に-Value The Working Class」を
発表されたとのこと。今回の展覧会は、
こういう背景をもって開かれるとのことです。
そういえば、世界中がコロナ禍にはいった頃、
あるオンラインセミナーで、”Stay-home is a
privilege."(ステイホームできることは特権だ)
と窓に貼られた写真を見たことを思い出します。
私たちの生活がたくさんの面で実際にそこで
働く人たちのチカラによって支えられている
ことをあらためて思います。
職員 はやしかぐみ