支えられるリーダー
数日前に何気なく夜遅く観ていたテレビ番組。
新しいパシュートチームが発足し、それを引っ張っていく
立場の選手が悩みながら自分なりのリーダーシップを
模索する姿をカメラが追っていた。選手として圧倒的に
強く大きい存在の2人の背中を追ってきた彼女が、今度
は自分が引っ張る立場になった。今までのあたりまえは
通用しない。加えて後輩は大会で優勝する一方、自分は
タイムが伸びない。そんな自分にチームが引っ張れるのか!?と
自問自答する彼女。先輩に相談すると言われた。
「あなたにはあなたのやり方がある」
あ~どうなるんだろう??と観ているこちらも思わず肩に
力がはいり、画面から目が離せなくなった。
調子の上がらない彼女は、国際大会を前に、自分が先頭を
切って走る周回数を減らしてほしいと申し出た。代わりに
上り調子の選手がその分を走ることに。
なんとそれが、新しいリーダーのあり方を見つけるきっかけに
なった。「引っ張る」リーダーでなくてもいい。リーダーも
支えられてもいい。そこに自分のやり方があるかも。
番組は、彼女のそんな発見と、新生パシュートチームの
好タイムの結果を伝えつつ終わった。
新しい場所、新しい人たちとの中では、自分なりの
やり方とは言え、はじめからわかっているわけでは
ない。自分自身も、そして周りの人たちも、手探り
しながら見出していく。
たくさんの人たちがそんな中にいる4月のはじめ。
私も小学校の頃は4月毎年熱を出していたし、
そしてその後も4月が苦手だ。
少し勇気を出して、毎朝を迎えることができますように。
職員 はやしかぐみ