2022年度国際研修エッセイ(インドネシア、テティさん)

先週ご紹介した、2022年度国際研修参加者テティさんのエッセイを

英語ウェブサイトで公開しました。英語が分かる方はぜひこちらをご覧ください。

日本語訳は下記をご覧ください。 職員 髙田

Participant’s essay on their learning from ILDC 2022 | Asian Health Institute (AHI)

Learning practiced in the courseInternational Training Course 2022 on Leadership for Community Health and Development (ILDC) was held by online setting from Ju…

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国際研修中、そしてその後の「旅」
テティ(インドネシア、アチェ州 NGO職員)

私は、数年前から国際研修に参加したいと思っていました。
2022年、2回目の応募で、一緒に活動する若者グループのメンバー、
ニナとともに研修に参加することになりました。

私は英語が苦手なので、最初、研修についていく自信がありませんでした。
色いろな国の人たちに対して、事例をシェアして、
それについて活発に議論したりするのはとても難しいと心配していました。

コミュニケーションの壁は、私にとって大きなストレスとなりました。
そこで、どうすればみんなと一緒に学ぶことができるのかを考え、
できる限りの対策をとりました。
Google翻訳機能を使いやすい環境を整え、頻繁に使う単語表を手づくりしました。
夜遅くまで勉強し、研修のビデオ録画を何度も見ました。

こうして、私は積極的に自分の意見を述べるよう努めましたが、思うようにできなくて、
議論の中で誤解されることがよくありました。
正直いうと、もう研修をやめようと思ったことがありました。

それでも、私は研修を修了することができました。
これは私の学びへの熱意があったからだけではありません。
AHI職員や研修仲間が、とても忍耐強く対応してくれたおかげです。

例えば、
私は自分への質問に答えるとき、Google翻訳を使いました。
インドネシア語で答えをタイプして、英語に翻訳されたものを、チャットに投稿しました。
その間、みんなは待ってくれました。
私が質問したいとき、質問を考え、それを言葉化するのに必要な時間を与えてくれました。

彼らが私に対する信頼と敬意を持ってサポートしてくれたことは、最も重要な教訓です。
「相互尊重」「助け合い」の気持ちと姿勢を持つことが大切です。
そのおかげで、私はモチベーションを持ち続け、研修をやり遂げることができました。

国際研修で初めて経験したこともあります。
異なる国の人を対象にモデレーター(司会役)を務めること。
具体的な事例を、みんなで分析することで、問題の隠された原因を見つけていくこと。
意見の異なる人たちを排除せずに、グループ・ワークを続けていくこと。
グループのメンバーに、オープンになってもらうこと。
自分の考えや間違っているのではないかという恐れを乗り越えて、議論すること。

どれもとても貴重な経験です。
村の人たち、特に若者たちと一緒に活動を続けていくことに自信が持てました。

これからもAHIが、若者たちが自分の能力に気づき、発揮していくことができるよう、
研修や学びの機会を提供し続けていってほしいと思います。