"オランリンバ”の森を守ろう

先日Facebookで流れていた「パーム油」に関する動画(最初のシーンで店の商品をバンバン落とす親子にはガッカリですが。)を見て、2016年のインドネシアの研修生、クリストさんを思い出しました。(個人的に署名もしました)

彼は、オランウータンではなく、オランリンバ("ジャングルの住人"の意)という少数民族の生活と健康を守る活動をしています。
オランリンバはもともとスマトラ島の豊かな森で、木々の実や、猟をして移動しながら生活していました。
80年代頃からインドネシアでは、パーム油の大規模なプランテーションが進み、森は次々に伐採されて、オランリンバの居住環境はすっかり変わってしまいました。
今まで自然から得ていたものも、外から買わなくてはいけなくなり、地域の住民(移住してきた人たち)とのトラブルも絶えないそうです。
そんな状況で、クリストさんの団体は、オランリンバの人達の文化や価値観を尊重しつつ、彼らが定住して必要な保健サービスや学校教育を受けられるようになることを目指して活動していました。
AHIの研修で、他の参加者たちの経験を聞き、地域のいろんな関係者をまきこんで支援していくことを学んだクリストさん。
帰国後は、オランリンバの人達の中からリーダー的な働きができる人を育てて、地域の学校の先生たちや、診療所のスタッフなどと、オランリンバの人たちの間の「つなぎ役」となれるよう、日々奮闘中です。(近々、英文ニュースレター最新号に掲載予定!)
クリストさんがAHIの研修に参加してくれたことで、今まで何となくしか知らなかった「パーム油」のことも急に身近に感じます。(そういいつつ、小腹が空くとついついキッ〇カッ〇を手にしまうのですが・・)
AHIの「アジアの子ども」でも、オランリンバの子どもの話を取り上げました。ぜひお読みください。
 
 
 

 

そういえば、下の動画でアピールされていた署名活動の結果、世界最大のパーム油の会社が森林伐採に関する解決策を出す、と約束したとか!
ビッグニュースです。http://greenpeace.jp/release/4345/
 

 
職員 大熊