声が届かない人の声

国際研修が始まったのは、8月27日。その頃と同じような暑さの
昨日、今日です。最後に残っていたミャンマーのイヴさんも明朝
発ちます。
 
10月9日が最終日だった国際研修。
研修の最後には、各自、帰国後活動計画を立てて発表
の時間を持ちます。その中で一人の研修生が、「今まで活動地域の中で
弱い立場の(vulnerable)人たちのことをあまり意識していなかった」
と率直に話しました。地域の「人びと」「住民」と共にいう意識でいても、
外に現れない人たちは、外部者にとっては視野にはいりにくいのは
正直なところです。
 
NGOは、声をあげにくい人たち、声が聞かれない人たちの声を
代弁してきました。ただもっと重要なのは、声にならない声をいかに
拾うか、さらにその人たち自身が声を届けられるようにどのように支えるか
です。そして、めざすのは、弱い立場の人たちが声を上げられるように
なったとき、その人たちが自分の周りを見渡し、そこに以前の自分たちと
同じような状況の人たちはいないかと考えをめぐらす、そういったこと
ではないかと思います。
 
11月後半から12月にかけて、インドの元研修生、カリさんを招いて
各地で報告会を行います。自分自身もダリット(カースト制で底辺に
置かれた人たち)であり、ダリットの人たちが声を上げるための運動を
長年行ってきた人です。じっくり話を聞いてみたいと思います。
ぜひご参加ください。
職員か