
写真:ニゴンボ市内の道路。一見すると平らに見える道路でも、日本のように排水が整っていないため、
あちこちに大きな水たまりができてしまいます。【AHI会員撮影】
1週間前、インドネシア、タイ、マレーシア、そしてスリランカで、
サイクロンに伴う豪雨が広範囲に及び、深刻な被害が報告されています。
スリランカでは、各地で洪水や土砂崩れが発生し、
元研修生から現地の状況が届けられています。
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ダヤンタさん(2024年修了生)、ラヒームさん(2019年修了生)が
所属するNGOは、すぐに緊急支援を始めました。
浸水や土砂崩れによって道路網が寸断され、多くの道が通れなくなりましたが、
復旧した道路をつなぎ合わせ るようにして迂回ルートを開拓し、
被災地へ支援物資を届けてるなどしています。
一方で、ジェスさん(2010年修了生)からは、こんなメールが届きました。
「これまで支えてきた紅茶プランテーションで働く人たちの地域も、
大きな被害を受けてしまった。それなのに、私たちのNGO事務所も洪水で
事務機器や什器が使えなくなり、拠点そのものが動かせない状態。
思うように活動できず、悔しい。」
支えたい気持ちがあるのに動けない、そのもどかしさが強く伝わってきました。
また、豪雨発生時、AHIの会員の方が、
紅茶プランテーションにおける調査のためスリランカに入国していました。
しかし、政府による外出制限や各地での道路封鎖のため、予定していた調査は中止。
ご本人から、次のような報告がありました。
「首都圏の低地帯でも被害は甚大で、洪水により街ごと水に沈んだ地域がありました。
タイヤを浮き輪代わりにして移動する、
テレビでしか見たことのなかった光景に言葉を失いました。
市内では、支援物資を集めるためのテントがあちこちに設けられ、
人びとが動いていました。
こうした市民発の支え合いの姿には、かつてのスマトラ津波のときと同じ
「人びとの力」を感じました。」
左の写真は、コロンボ市内の有名なお寺の一角につくられた支援物資の集積所です。
住民によって始められた取り組みですが、このあと軍に引き継がれる予定だそうです。
こうした集積所は、各地に立ち上がっていて、多くの住民が自発的に、
被災者に必要と思われる物資を購入し、近くの集積所へ届けます。
今回、情報と写真を提供してくださった会員の方も、生理用品を購入して寄付(右の写真)。
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大きな災害に際しては、国際的な支援には大きな力があります。
しかしそれだけではなく、
被災された方々、そしてその周囲で支え合う人たちの中にこそ、
困難に立ち向かう強さがあります。
この災害で傷ついた地域が少しでも早く、日常を取り戻せるよう、
復興を見守り、支えていきたいと思います。
職員 髙田