国際研修への道のり③ 選考 ー面接(インタビュー)

今年の国際研修には、12か国※から27件の応募がありました。

これから8月末まで、選考や研修の準備の様子を折々にブログでお伝えしていきます。

今日はその第三弾として選考、とりわけ面接(インタビュー)について書きます。

※アフガニスタン、バングラデシュ、インド、ネパール、パキスタン、スリランカ、モンゴル、カンボジア、フィリピン、タイ、東ティモール、ベトナム

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4月中に応募書類の読み込みを終えたので、連休が明けたら応募者・団体と順次、面接をしていきす。

今は応募者・団体に連絡をして、面接の日時を調整中。

 

面接の目的は主に4つ。

① 主催者が応募者の現場経験、活動における課題、

その課題を解決するために研修で学びたいこと(=学びのニーズ)について理解を深める

② 主催者が応募者のコミュニケーション力やひととなりを知る

③ 応募者・団体が研修参加に関する不安などを解消する

④ 主催者と応募者・団体との関係をつくる

 

①のために以下ような大質問立てています。

●応募者・団体は、住民グループを単なるプロジェクトの受益者でなく、

持続可能な地域づくりの主体・推進者とみなし、関わっているか。

●応募者の学びのニーズは具体的で、

住民グループが直面している課題と団体の事業戦略の両方に合致しているか。

●応募者は研修で学んだことを団体の活動に活かす場所と権限を持っているか。

(応募者がマネジメント・レベルのスタッフ場合、

どのように学びをフィールド・レベルのスタッフに伝え、活用されるようにするつもりか)

●他の研修生の学びに貢献できる応募者の経験は何か。

 

これらの大質問を念頭にしつつ、応募書類に書かれた情報に基づいて質問を展開していきます。

「半構造化インタビュー」というやつです。

インタビューをするなかで、質問者は以下のことを観察し、②に関する情報を集めます。

●質問に対して適切に回答できているか(簡略すぎず長すぎない、論理的、表現の仕方 など)。

●自分を批判的に省察したり、多様な背景を持つ人たちと生活と学びをともにするために必要な

オープンさ、柔軟さ、相手を尊重する姿勢 などを備えているか。

 

面接にかかる時間は、応募者が45分、団体長が15分、あわせて60分程度。

面接後には得られた情報を記録・整理したりするので、一団体の面接に3時間くらいかかります。

5月の2~3週目、研修コーディネーターは面接漬けの日々です。

 

職員 髙田