私たちの土地・私たちの呼び方

1990年台はじめに行った台湾中部の山あいの村で、日本と同じ色に塗られた地図を見たことがあります。1895年から50年間日本の植民地下にあったという知識はありましたが、同じ色で塗りつぶされた地図に日本が占領していたことを強く物語っている気がしました。

さて、今年9月のG20サミットで、インドの代表が「インド」ではなく、「バーラト」(ヒンディー語でインドの意味)という名称を使ったというニュースがありました。確かにインド国憲法でも自国を意味する言葉として用いられているそうです。インドでは、1995年に西部の都市ボンベイは、ムンバイに、1996年に南部のマドラスはチェンナイになど、90年台にそれまでイギリス植民地時代に呼ばれていた、いくつかの都市の呼称が変わりました。たとえば日本国内で自国を示すときジャパンと使うのは限られたときにしか馴染がよくないことを思うと、自分たちの歴史やそれぞれの地域の言語に基づく名称が使われるのは、それぞれの国、人びとが当然求めるものかもしれません。ただ一連の動きは、来年の選挙を前にヒンズー保守層へのアピールという見方もあります。

★写真は、インド北西部ラジャスタン州。2023年4月。

元研修生について村を訪問。おうちの中はきちんと片づけられています。

連日伝えられるパレスチナの惨状。資源収奪をもくろんだ強国が、一方でそれまで排除されてきた人たちに、もう一方でそこに住んできた人たちに、それぞれの土地を約束する。100年以上経た今なお、むしろその間の憎悪が積もってしまった今だからこそ、あれほどまでの惨状が起きてしまうのか。強国の論理で歴史が作られ、今も作られつつあることを思わされます。

職員 はやしかぐみ

★認定NPO法人日本国際ボランティアセンターが、ガザに「年内に停戦を。」という賛同を
年内いっぱい募っています。ご関心ある方は、↓

ガザ地区「停戦」を願う NGO、人道支援団体、アカデミア、医療従事者、宗教者等による 共同記者会見賛同フォーム

「年内に停戦を。」という趣旨にご賛同くださる団体様を募っております。ぜひ賛同をお願いします。
※政府への署名提出を目指し、賛同締切を年明けまで目指しています※
<…

12月25日に行われた記者会見については↓

12/25緊急共同記者会見:「年内に停戦を。」ガザ地区「停戦」を願う NGO共同記者会見@日本プレスセンタービル|日本国際ボランティアセンター

私たちNGO、人道支援団体、アカデミア、医療従事者、宗教者等をはじめとする市民社会は、この危機的状況を憂い、一刻も早いガザ地区における「停戦」を訴えるため、記者会…