パキスタン次世代育成研修のこれから

AHIでは日本で開催している国際研修のほか、海外でも事業を行っています。
とはいっても、海外での事業はAHIが主導して行うものではありません。主体はあくまで元研修生。
国際研修の参加者自身が、その学びを生かし仲間とともに実践し、またさらにその学びを他の元研修生たちとその仲間と深め広げるためのフォローアップの一環です。

そのひとつがパキスタンでの事業。地方で活動する若手NGOスタッフや若者ボランティアを対象にした、参加型の研修です。国際研修の「ミニミニ次世代対象パキスタン版」です。2014年に始まりました。

現在、企画・運営および参加者の参加後のサポートは、そのパキスタンでの研修に参加した卒業生たちのネットワーク(LIFE Alliance)が担っています。
資金的にも自立し、内容面でも、次のステップに進むときです。

その方策を立てるため、LIFE Allianceのチームが、AHIが2022年に行った連続ワークショップに参加しました。
これは、活動や組織を数で評価するのではなく、どんな変化があったのかを見極めて、活動改善や組織強化に生かす評価手法(モスト・シグニフィカント・チェンジ*)について学ぶもの。ただ手法を知るだけでなく実際にやってみて、その体験をもちよりさらに学びあう内容でした。

*モスト・シグニフィカント・チェンジ(MSC)の詳細はこちら:https://pecenter.jimdofree.com/%E5%8F%82%E5%8A%A0%E5%9E%8B%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%81%A8%E3%81%AF/most-significant-change/

LIFE Allianceのチームも、コロナやパキスタンを襲った大洪水の影響で中断しながらも、なんとかやりとげました。その報告書の要約記事がこちらです。↓

Summary report on MSC in the Participatory Community Leadership Development Course (LIFE Alliance, Pakistan) | Asian Health Institute (AHI)

*For the Full report, <click here>.Collecting MSC StoriesMSC and MSC workshop:  MSC is the technique for a qualitative participatory monitoring and evalu…

 

パキスタンでの研修が、どのように参加者の力となり、所属団体を変え、地域を変えていったのか。その変化のストーリーをどのように集め、そこから何を得たのかがまとめられています。
(サムネイルの写真は、研修参加者の活動地の住民たちが、建設業者やNGOに頼らず自分たちで作業しメンテをするようになった井戸です。)
そして、次のステップをどこに向かって踏み出すか、チームメンバーの共通理解を作りました。

これからは、どう踏み出していくか、具体的な議論を始めます。この評価手法をともに学んだフィリピンの元研修生や、インドの元研修生の助けをかりて。

英語ではありますが、ご関心ある方はぜひ記事をご一読!
LIFE Allianceチームへの応援メッセージやアドバイスも、おまちしております。

職員 清水