ギャップを埋めるために 医薬品の特許という問題
12月3日夜、People's Health Movement (世界民衆保健運動)から、メールがきました。特許停止を求めて12月5日~10日に行うSNSキャンペーンにみなさんぜひ参加をという内容です。
PHM(People’s Health Movement:世界民衆保健運動)は保健に関する活動家や研究・教育・市民団体と個人によるゆるやかなネットワークで、世界200ケ国以上で活動が行われています。
2020年10月に南アフリカとインドの政府が世界貿易機関(WTO)の場で新型コロナウイルスに関する医薬品の特許の
一時停止を求めてから1年半以上、多くの国々の政府だけではなく、NGOも一時停止を求め様々な取り組みをしてきました。PHMもそのひとつです。
今年6月ようやくWTOでの結論が出ました。が内容は、従来からある特例措置を活用して、ワクチンの製造拡大をはかるというものでした。
今回のSNSキャンペーンは、ワクチンだけでは、新型コロナウイルスの治療薬や検査薬について特許の一時停止を求めるものです。特許はむろん新たな製品や技術の開発のために非常に重要なものですが、この3年に近い世界のコロナ禍で浮上した大きな課題のひとつが、人のいのちにかかわるものを保有する権利は誰に?(また同時にそれを開発するコストの負担は誰が?)という問題提起と言えるでしょう。
その人の健康は、世界のどこで生まれるかで決まるのではなく、世界のどこで生まれても が実現するように。
★SNSキャンペーンに関心を持ってくださった方 ぜひ下記へ。
Twitter handle: @PHMglobal
Facebook page: People's Health Movement
Hashtags
#TRIPSwaiver
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#EndCOVIDMonopolies
https://twitter.com/hashtag/EndCOVIDMonopolies?src=hashtag_click
職員 はやしかぐみ
↓の写真は、保健局の職員からワクチンの説明を聞く住民
(インド、ラジャスタン州 2021年)
同州でPHMの中心的な団体として活動する元研修生から送られてきました。