降っても降ってもまだ降りやまぬ

葉っぱが色づく季節です。
AHIの窓の外のトウカエデの並木。青かった葉っぱが赤や黄色に色づいた順に、くっつけた枝の接合を緩めて、次々と、途切れることなく、葉っぱを降らしつづけています。

ある朝のトウカエデの落ち葉

降り積もると、殺風景なモノトーンのアスファルトを鮮やかな絨毯の景色に変えてくれるのですが、一方で路面の凹凸を見えにくくし、何重にも重なったところを雨がぬらすと、滑りやすくなってしまいます。

国際病院と駐車場の間を行き交う方が「お疲れさまです」とか「大変ですね」とか、落ち葉の掃き掃除をしていると声をかけてくれます。これは大変だ、面倒だ、と捉えると確かに終わりがなくこれほど手間のかかることはないなぁと思います。

ですが、すこし手を止め腰を伸ばすと、頭のうえには一面に赤や黄色の葉っぱと、もうすこし樹幹に近いところにはまだ青々とした葉っぱが茂っています。その隙間からは透き通った秋の青空。

現在エジプトで、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)が開催され、その様子が連日のように報道されています。ある民間団体がロビーワークの一環として気候変動への取り組みについて各国を評価。その結果昨年に続き、対策への消極姿勢から日本への「化石賞」を決めたそうです。

温暖化だけでなく国境を越える環境問題はすべて、一国の政策だけではなく、世界の企業活動、そして一人一人の意識や行動が変わることが必要。そのために、国、企業、民間団体、個人が相互に連携しつつ、最も効果をもたらし、またお互いへ影響を及ぼす行動をすることが必要なのだろうと思います。

落ち葉の山をつくりながら、人間には作り出せないこのすばらしい眺めを堪能できる贅沢な時間だなぁと、そしてこの鮮やかな景色がずっと未来に持続ことを願う、そんなひと時です。

掃き集め、掃き集め、、

職員 ごんだ