スリランカで今、何が起こっているのか知っていますか~研修生企画のワークショップを開催しました!
「今、スリランカは大変なことが起こっているのに、ニュースではちっとも流れてこない。何が起こっているのか、知らなくちゃいけないと思う。AHIのスリランカの研修生たちから、今、スリランカの人びとがどんな状況にあって、どんな声をあげているのか、そして研修生たちは人びととともにどんなとりくみをしているのか、そしてその危機はなぜ起こったのか、知りたい。そして、NGOワーカーとしての私たちの役割を、他の元研修生たちといっしょに考えたい!」
インドの元研修生チャヤさんのそんな声をきっかけに、スリランカの元研修生たちが急遽集まりました。そして6月16日に開催したのが、このワークショップです。
タイトルは、「スリランカで今起こっている危機 それを乗り越えるための市民・NGOの役割とは?」
動画はこちら。英語ですが、よろしければ、ぜひご覧ください。
https://youtu.be/hgMa90cc30E
スリランカは現在国庫が破綻し、燃料不足、生活必需品の高騰、公共施設や交通機関の不機能、長時間・不定期な停電、さらなる失業、貧困、飢えなど、多くの困難の中にあります。
そんな中、最初の準備会では8名のスリランカの研修生が参加し、企画を練り、声をかけスピーカーを集めました。
生活に困窮する人びとの支援と、政府に声をあげる人びとの運動への支援、そして自らの生活も大変な中、準備会への参加もプレゼンの準備も簡単ではなかったことと思います。
ですが、彼ら自身も、この状況を伝えたい、そしてこの危機を乗り越えるアイディアや力を、元研修生たちから得たい、その思いが大きかったようです。
参加者は23名でした。インド、ネパール、カンボジア、バングラデシュ、フィリピン、ミャンマー、そしてスリランカの他の研修生たちです。
最初に、危機が起こった背景を解説。その後、障害者、子どもたち、漁師、農民、紅茶農園労働者、工場労働者たちが直面している課題と声を、各分野で活動している元研修生やゲストスピーカーが紹介しました。
そして、参加者もいっしょに、この危機を乗り越えるためのアイディアを出し合いました。
多くの参加者が、自分たちの国の状況と同じであることを、スリランカの今は自分たちの近い将来であることを、感じたようです。
自らの経験や切実な思いに基づいた、熱い議論が続きました。
それを今後、どうアクションに結びつけていくのか。元研修生たちの提案が楽しみです。
今のスリランカを伝えたい思いの強さ、そしてそれを自分のことと受け止めともに考える共感力。「大切なこと」を共有する元研修生たちならではの、コラボと熱とでした。
今後、AHIはこのような、元研修生間の学び合いの場づくりを、よりいっそう進めていく予定です。
今動きつつあるもののテーマは、次世代育成、メンタルヘルス、エコ・ツーリズム・・・
研修生たち自身の関心・経験から生まれたものです。
研修生たちの学びは、続きます。
ワークショップのちらし↓
当日のワークショップ参加者とプレゼンターたち
以上 (職員清水)