自分事とすること

 
↑ ミャンマーにて2018年
持続可能な開発目標(SDGs)など、地球と人間社会の今と未来を語るような場で、
「自分のこととしてとらえる」という意味で、「自分事(じぶんごと)」という
言葉がときどき使われる。
昨日(8月15日)の新聞で、ああ自分事とはこういうことかと思うことがあった。
それは、「終戦とはごまかしのことばだ」というタイトルだった。「終戦」という
ことばでごまかすのではなく、権力も価値観も崩壊したときにあたり、自分の
立場から責任的に、自分のことばで、混沌の中方向性を打ち出そうとした
政治家や官僚がいたという。彼らは、戦争が「終わった」ではなく、
戦争に「敗れた」という現実を受け止め、今からどうするかを考えた。
今日の午前中、1945年生まれという会員の女性が立ち寄られた。周りの
人たちが、一所懸命一日一日を暮らしていたという幼い頃の記憶があるという。
今の日々の自分の選択がこれでいいのかなとも思うと言いつつ帰っていかれた。
日本、そして世界各地で多くの困難、暴力、格差がある今、そしてゴミの
捨て方や何を買うかに始まる毎日毎日の小さなことから大きなことまで
自分はどう思う、どう考えると向き合うのはとてもエネルギーが要る。
でも、自分事とはそういうことにほかならない。
職員 はやしかぐみ