帰宅困難者対策、日進はどうだろう?

AHIは、TKCという会社の公益法人会計ソフトを
使っているので、そこから毎月、「戦略経営者」という冊子を
送ってもらっています。
ちょっとタイトルからして、ビビりそうな気分になるのですが、
読者は中小企業の経営者を想定しているようで、
いろんなベンチャー企業の紹介や、法律の改正への対応など、
興味深く読めるものも、多くあります。
 
今回の特集は「働き方改革実践へのヒント」ということで、
どう法律が変わり、その対応をどう始めたらいいのか、
また職員の働きすぎをどう防ぐかの実践事例もいくつかあり、
AHIでも、参考にできそうなものもありました。
 
第三特集は「防災対策」です。
その中に「最良の帰宅困難者対策は“帰宅させないこと”」という
記事がありました。
大都市で、大きな地震があった時、普段電車などで通勤している大勢の人が
歩いて帰ろうとしたら、大渋滞が起き、それが消防車や救急車の活動を
阻害するので、
①帰宅させない(しない)
②豊富な備蓄(水や食料)を用意
③安全な避難場所の確保
④災害情報の提供
をし、法人は社員が帰宅しなくても良い状況を
作る必要があるし、さらに可能であれば、買い物や観光などの
行き場のない帰宅困難者をも受け入れること。

 
 
 
 
 
 
 
 
この原稿を書かれている東京大学大学院准教授の廣井悠さんは
「帰宅困難者支援施設運営ゲーム(KUG)」を開発されたとのこと。

サイコロを振って、
「帰宅困難者たちがケンカを始めました」
「社員の子どもの友だち5人が受け入れてくださいと言ってきました」
といった、起きるであろう事態にどう対応していくかを
何人かでシミュレーションするものだそうです。
おもしろそうですね。
AHIでも5月に開催したSDGsゲームもそうですが、
ゲーム形式にすると、当事者としてのあれこれを
みんなでシミュレーションできて、理解が深まるだろうと思います。
 
それにしても、帰宅しない方がいい大都市って、
どこまでをいうのでしょうか。
名古屋は大都市かもしれないけど、日進はそこまでじゃない?
でも、どこかの道路で、立ち往生して、緊急車両のお邪魔はしたくないし。
 
何か大きなことがあると、早く家に帰りたいというのは
本能のようなものかもしれませんね。
でも一番切実なのは、家族などの大切な人の安否を知ることか。
だとすれば、そういった人たちとの連絡方法を確実にしておくことが、
災害後に落ち着いて行動するための、一番のポイントでしょうか。
 
職員はさだ