ミンダナオの平和の祈り

ミンダナオに平和の祈りを!というFBのメッセージがPCHAP(JICAがAHIに委託して研修)研修生の一人、Clarafeさんから来ました。
昨日、24日午後1時ころに、たまたま、メッセンジャーを使用して、ミンダナオ・サンボアンガの国際研修応募者とインタビューをしようとしていたところ、まったくつながらなかったのですが、その理由を彼女が教えてくれたびっくり。23日からのミンダナオの戒厳令のせいだと。テロリストたちの携帯電話による交信を断つためだと思われます。彼女がミンダナオ西北部のコトバト市からサンボアンガ市までの間を乗用車で移動したときには途中で12-3か所も軍隊による検問が行われていたと。(通常は2か所)
そこでほかのFBの友達になっているミンダナオの元研修生の投稿や写真をみていると、私も何度か足を運んだミンダナオ西北部のマラウィ市が大変なことになっているのでした。
アブサヤフというフィリピンのイスラム過激派とISのグループ が大統領不在の間に、教会や大学や公共施設を攻撃して火をつけ、軍隊と衝突、双方に犠牲者がでています。また、昨日の時点でマラウィ市全体が停電で、夜は真っ暗とのこと。病院も攻撃されて大変な状況です。あたりは避難する人たちで車の大渋滞。特にAMAIPAKPAK病院もテロリストに占拠されスタッフが人質に取られているとのこと。ここには元研修生も働いていた場所。とても心配です。
ミンダナオ島とスールー諸島が戒厳令がしかれたことはあまり日本ではニュースになっていないのです。が、23日夜にドゥテルテ大統領により宣言されたのです。これはフィリピン独立後3度目とのこと。一番長く、フィリピンの人々のつらい記憶の中にあるのは、マルコス大統領時代の戒厳令で12年以上続いたものです。今回は60日間という説や1年という説もありますが、一時的に行政機関が軍の統制下に入ることなど、市民生活に大きな支障が出ると思われます。
今回の戒厳令がドゥテルテ大統領が出したという点について、日本や他の海外ではまたか、というイメージがあると思いますが、PCHAP研修生たち(ムスリム・ミンダナオ自治区の保健行政官)たちや他のミンダナオのAHIの研修生たちは、彼なら平和をとりもどすと信頼しています。
それも日本のメディアとは違う見方です。彼らの目線になることが大事と思いました。 
どうぞミンダナオ、スールーの人々のこと忘れないでください。
(写真はマラウィ市のFBの友達が昨日移した避難するひとたちのものです。)

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