「イタドリ」は「痛みを取る」

先日、来館された方と腰痛談義で盛り上がりました。

その方も朝起きた直後は腰がこわばっていて、まっすぐに伸びないとのこと。

もう共感しか、ありません。

 

実は昨年の暮れから、肩や腕が痛く、これは世間でいう五十肩かと

思ったのですが、もう少しで60歳という立場で、五十肩を名乗るのも

申し訳なく、六十肩と言っていたのですが、四十肩はあっても

六十肩は使われていないらしいのと、まだ微妙に60歳でも

ないのに、六十肩というのもなんだかおもしろくないので、

最近は五十肩と呼んでいます。

病名が年齢とリンクしていると、要らぬことをあれこれ思うものですね。

 

そんな、あちこちに痛みを抱える私ですが、

最近、良いものを教えてもらいました。

「イタドリ」です。この名前は「痛みを取る」から来ているとのこと。

写真はすぐ近くの中学校の道路脇に生えていたものです。

 

山の中の保育園に通っていた息子たちは、春はお散歩のたびに、

このイタドリやスイバをとって、かじっていたそうです。

当時、野菜好きとは言えなかった息子が好んでかじるなんて

どんな味がするのだろうと私も試してみましたが、

野草ならではの、苦みや青臭さがあり、美味しいものとは

思えませんでした。

みんなで競いながら、見つけてはかじるということが

楽しかったのだろうと思います。

 

そんなこんなで身近に思っていたイタドリが、

腰痛にも、リウマチにも、神経痛にも、高血圧や糖尿病に効くと

知れば、試さずにはいられません。

乾燥してお茶にするのが基本のようですが、

私はいったん冷凍してから発酵シロップにしてみようと思います。

 

スリランカの元研修生は、薬草で人間だけでなくゾウの健康管理を

しているとか(その世界では有名らしい)。

フィリピンの少数民族の保健ボランティアの人たちは

伝統的に使ってきた薬草の成分分析をして、裏付けをもって

地域の人たちの健康をまもっているそうです。

 

「健康を自分の手で守る」という発想は、便利な日本の方が

遠のいてしまっているかも。

発酵シロップ、完成までに三か月かかるらしいので、

皆さん、結果をお楽しみに。

 

職員 はさだ