いつものお寺の掲示板から

いつものお寺の掲示板です。

「月を目指せ たとい着かなくとも

どこかの星に着く   中日春秋より」

 

え、どこかの星よりも、月の方が圧倒的に近いじゃん、

という指摘は置いといて。

 

何かを目指し、その一歩を踏み出すことの大切さを

言われているのでしょうね。

 

若いうちは、この世界に対しても、自分に対しても

いろいろな希望をもっていましたが、

年齢を重ねていく中で、そういったことが簡単ではないことも

わかってきちゃったような。

 

ある時の朝日新聞の人生相談のページだったかと思うのですが

70代の女性が「生きていてもおもしろくない。趣味を持てというような

おためごかしはやめてほしい」という相談をされていました。

それに答える姜尚中さん(だったと思う)は、

「あなたの持っているものを、若い人たちのために使うことが、

あなたのこれからの役割です。その中で、あなたは自分の生きる意味を

与えられていくでしょう」と答えていました。

 

ずいぶん前の記事でしたから、記憶もあいまいになっていますが、

それでも、私は人が生きることの本質を見せていただいた

気持ちになりました。

 

若い人たちのもつ、未来への前向きな展望に

私たちは、自分の中ではぼんやりしてしまった希望の

もつチカラのようなものを感じさせてもらいます。

だから、いろんな世代の人が共に暮らすこの社会が大切だと思います。

だから、若い人たちがもっと夢や展望を膨らませていけるように

私たちは可能なお手伝いをしていきたいですね。

 

職員はさだ