私達に欠けているのは、知っているものを深く考える能力である

いつものお寺の掲示板です。
今回はとても胸に痛くて、なかなかご紹介できませんでした。
 
「私達に欠けているのは、
知っているものを深く考える能力である エドガー・モラン」
 
う~ん、確かに。
情報は私たちの周囲にあふれていて、日々おぼれそうです。
大切なのは、目の前にあることを深く考え、その意味や背景を
捉えていくことでしょうか。
 
掲示板には「エドガー・モラン」とありましたが、
ウィキペディアには「エドガール・モラン」とありました。
フランスの哲学者であり、社会学者とのこと。
「複雑性」という考え方に立ち、「単純とはただ、いつも、単純化されたなにかだ」と
いうことを知ることにで宇宙の「謎を尊重する」とのこと。
 
このウィキペディアに書いてあることでさえ、十分には理解できませんが、
物事を単純化することなく、深く捉えていこうとすることの価値を
説いてこられたと理解したらよいでしょうか。
 
考える能力そのものが欠けていると言われてしまうと
絶望的な気持ちになりますが、
そこに「私達に欠けているのは」とあり、
エドガール・モランご本人もご自身の不十分さを
感じておられたとすれば、私たちもまた意識して努力するしかない
ということかと感じます。
 
国際研修の研修生に、個々にベーシッククエスチョンを
持ち寄ることを期待します。
活動の中で、もしくは研修の中で、一番基本となる疑問(課題?)と
言えるでしょうか。
私にとっては何だろう?
いつも選挙の度に、どうしてこういう結果になるのだろう?と
不思議に思いますし、いろいろな「理不尽なこと」がいつも
気にかかります。そういったことを深く考えていくことが
大切なんですね。
 
職員はさだ