マスクから思うこと

友人のところに「アベノマスク」が届いたそう。
彼女は、すでにまとまった数を持っているし、
どうしようかなと話していたので、名古屋市内の薬局で、
政府支給のマスク(未開封)を集めて、必要とする福祉施設に
届ける「再配布プロジェクト」をやっていることを伝えました。
私の通勤路に3軒ドラッグストアがあるのですが、
3月~4月毎朝15~20人くらいの列ができていました。
その後いくつかの企業がマスクをつくると報道されましたが、
普段はあまり考えたことがない、製造、流通、販売という
モノが手にはいるための道筋をあらためて思いました。
「必要なものが必要なときに必要な分だけ手にはいる」
が、当たり前になっていた日常ですが、トイレットペーパー
など生活必需品がスーパーの棚から消えたりすることが
実際に起きると、当たり前ではなかったかと気づかされます。
マスクをはじめ、健康を守るために要るものであれば言う
までもなく、必要なものが必要なときに必要な分手にはいらないと
困ります。そして、医療はその筆頭に挙げられるものです。
今回それが大きく揺らぐ事態が起こりました。
そして、「必要なものが~」の前に、「誰でも」と置くと、
一層危うさを伴います。そもそも何が起きているか、
どういうふうに対処すればよいか・どこが対応してくれるか
という情報が手にはいらなかったら、、、
「あること」と「手にはいること・その人の手に届くこと」
には、距離があります。その2つが結びついていない人たち
がいることを思いつつ、また、それらをつなぐための様々な
働きの大切さを思います。
職員 はやしかぐみ