モンゴル見聞録③ 白い食べ物たち

写真:樽でヨーグルトをつくる(左)、ミルクは牛の革袋で保管(右)
 
モンゴルで乳製品は「白い食べ物」と呼ばれます。
 
日本では乳製品はスーパーマーケット等で一年を通して買うことができますが、
遊牧の暮らしのなかでは、春に家畜が出産したあとの季節の食べ物です。
 
 

生れて間もないヤギの赤ちゃん♡


 
地方でゲルを訪問した際に、何種類かの乳製品を味わせてもらいました。
馬乳酒 “アイラグ”、 バター(クリーム?)“ウルム”、ヨーグルト、各種チーズ。
どれも酸味があって、日本で手に入る乳製品とは違います。
 
「外国のお客さんの中には、おなかの具合を気にして乳製品をとらない人も
いるけど、あなたは私たちと一緒に何でも飲んだり食べてくれるわね!」と、
家の人たちが喜んでくれました。
私もおなかの心配をしなかったわけじゃないけど、せっかくの機会なんだから
食文化は体験したいですもんねー。
 

バターのような、生クリームのような“ウルム”はパンにたっぷりつけて食べます。ふわふわの食感は新鮮だからこそ!


 

牛の乳からつくったヨーグルト


馬乳酒“アイラグ”


チーズ。「昔の子どもはいつもこの硬いチーズを食べていたから、あごが強くなったし、口腔衛生にもよかった。今はキャンディにとってかわられて、虫歯が増えた」と、マンダさん(2017年、モンゴルからの研修参加者)は言います。


ゲルに行くと、器に盛られたチーズやスナック類を振舞われます。いきなり食べ物を掴みかかるのは失礼にあたります。まずは器に軽くタッチ、それから食べ物をとってくださいね。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
12年前、ゴビ砂漠の中にある村に2か月間滞在していたときは、ラクダの肉や乳を食べていました。
今回訪れたのは北部だったので、ラクダにはありつけなかったのが残念。
職員 髙田