キルギスを学ぶ
AHIは今年初めて、中央アジアのキルギスから
研修生を迎えます。
キルギスって、どんなところ?
社会の様子は?
そんなあたりを勉強しておきたくて、
いろいろな方に連絡をしたところ、
JICAキルギス事務所の今井さんをご紹介いただきました。
今井さんのご実家は県内ということもあり、
帰国のタイミングにAHIに来ていただき、
講師をしていただきました。
キルギスの人口は600万人、
面積も緯度も人口もほぼ北海道に近く、
生えている木も一緒だそうです。
1991年のソ連の崩壊で、キルギスとなりましたが、
その後の10年は経済成長率マイナス4%、
さらにその後の10年は、プラスの4%。
1993年にはインフレ率470%、経済成長率はマイナス20%!!
そんな大変な時期を乗り越えて、ソ連時代と
同じような経済状況にまで、やっときたそうです。
人口が少なく、天山山脈のふもとで、
交通網も発達していないので、製造業も厳しい。
なので、もっぱら外国への出稼ぎが多い
一番多いのは、ロシアで建設業やプラントの工事。
日本でも言われた3K(きつい、きたない、きけん)に
さらに寒いという。
他にはタクシーの運転手。
でもその次に多いのは、すしバーの店員だそうです。
ロシアでも、健康志向から日本のお寿司は人気なんだそうですが、
金髪の人が握るよりは、髪が黒く日本人に似ている
キルギスの人が握った方がおいしく感じるから。
さらにキルギスの人たちは耳から覚える語学力が
高く、ロシア語も堪能な人が多い。
実は沖縄にも100人ほどのキルギス人が働きに来ている
そうで、語学の英語、ロシア語、日本語、キルギス語の
4か国が話せる人たちが、ホテルのフロント係をしている。
キルギスの人たちは、とても親日派が多い。
一つには、1990年代のキルギスが経済的にとても
大変だった時代に、外国からの援助額の半分は
日本からだったから。
もう一つは、もともとキルギス人と日本人は
兄弟で、肉を好む人たちがキルギスに行き、
魚を好む人たちが日本に行ったという伝説があるとのこと。
受付当番をしながら、お聞きしたので、聞き違いが
あったら申し訳ないのですが、
本当に、魅力的なキルギスのいろんな側面を
縦横無尽に語ってくださいました。
キルギスのバクさんをAHIに迎えることが
さらに楽しみになりました。
職員はさだ