バングラデシュに元研修生を訪ねて
3月中旬~下旬に掛けてバングラデシュへ出掛けました。
元研修生主催のリユニオンセミナーへの出席が主な目的。
4日に渡るこのセミナー終了後の翌週は、
このセミナーを通して出会った元研修生たちの現場や事務所を数か所、訪ねる機会に恵まれました。
今日は、その一人、2008年にAHI研修に参加した、
ビンドゥさん↓をまず紹介しようと思います。
滞在中、多々の出会いがあったなか、
まず彼を今日紹介しようと思い立ったわけは。。。
ビンドゥさんの事務所の壁に、サポート団体として紹介されていた写真の方と、
昨日ばったり名古屋の研修で同席する偶然があり、
ビンドゥさんの話に互いに花を咲かせたからです。
首都ダッカの北部のスラム、チャンパラ(Chanpara)
にある彼が運営する2つの小学校のうち、この学校はスラムの中でも
最貧層の子どもたちが通う学校。
1年生~5年生が小学部(プライマリースクール)で、子どもたちは、
はちきれんばかりの笑顔で迎えてくれました。
校庭での朝礼では、比較的長~いバングラデシュ国歌を
皆がそらんじて歌っていました。
ある教室では、歌の得意な女の子が独唱で
バングラデシュの童謡を感情をたっぷり込めて
披露してくれたり。
子どもたちが、学校に通うことをいかに楽しみにして、
学校に集う時間を意気揚々と、そして大切に過しているか、
が伝わってきました。
ビンドゥさんは、
こどもの学ぶ権利をまもろうと、
スラムの大人たちに熱心に話をしたり、
母親たちが自立する力を引き出したり、
政府に掛け合い教科書購入の補助を取りつけたり。
名古屋近郊にあるMさんの団体が息のながい支援を
手厚く続けられています。
そのMさんを、昨日の名古屋の集まりでお見かけしたとき、
ビンドゥさんの学校の校長室に貼られていた写真の方だと
すぐに気づきました。
学校運営のサポートの他にも、
児童の中で支援がないとこの学校に通うのが困難な子どもたち30人程に
里親を募ってバックアップしているとのこと。
Mさんは、ビンドゥさんがAHIに研修に来た
2008年のオープンハウスがきっかけで知り合うようになったそうです。
Mさんは長くAHIボランティアも務めて下さっていた方でした。
人とひととのつながりが、
子どもたちの健やかな笑顔を守ることにもつながっているのですね。
職員A