紅茶一杯の向こう側の真実 - シバさんを囲んで職員勉強会

スリランカのシバさんを迎えて、職員勉強会をしました。紅茶農園の労働者たち、その子どもや孫には市民権がない、すなわち、投票権、教育や医療を受ける権利などもない状態がありました。そんなインドタミルの人々が2003年まで30万人もいたこと、ご存知でしたか。
シバさんたちの1990年代後半からの調査や政策提言活動によって、2003年に市民権に関する法律が制定されてインドタミルの人たちにも市民権が与えられました。
シバさんがインドタミルとして差別されてきた当事者としての経験や想いがあって、人権侵害を撤廃する運動の展開につながったことがわかりました。
去る3月のスタディツアーでもシバさんたちの現場でインドタミルの人たちと生活をともにしながら、他の地域に比べ経済的、社会的にきびしい状況に置かれている人たちの現状や取り組みについて、多くの学びをすることができました。
紅茶一杯の向こう側の真実について熱く語ってくれたシバさん、明日、帰国の途につきます。