ヒマルさん(2024年国際研修参加者)の気づきと実践

2024年国際研修に参加したヒマル・ゲイレさん
(「メンタルヘルス・カウンセリングセンター(CMCネパール)」州コーディネーター/ ネパール)

昨年末冬に行ったインタビューより、ヒマルさんの国際研修での気づきと現場での実践をお伝えします。

☆原文はこちら☆
(元研修生をはじめとしたアジア各地の地域づくりワーカーに向けたウェブサイトです)

Voice from participant of ILDC 2024 – Himal | Asian Health Institute (AHI)

Himal Gaire, CMC-NepalWhat is the most significant learning?I learned about the logical thinking. Many of my counterparts are high-level people like government…


最も大きな学びは何でしたか?

論理的に考えることです。私は活動の中で行政官と多く接します。
国際研修で、事実と意見を区別して発言する練習をしたり、参加者との様々な議論を通して、行政官を説得するには、ただ自分の考えや意見を述べるだけでなく、根拠に基づいた論理的なやり方が効果的だと気づきました。

ネパールに帰国して、政策提言の場で、私が率先して話すのではなく、実際に問題を体験している住民が前に出て話すように意識して働きかけました。その結果、より説得力のある提言ができただけでなく、住民たちの自信も引き出すことができました。

研修での一コマ

●参加型アプローチについて何を学びましたか?

研修での議論では、全員が自由に異なる意見を共有できるように、お互いに助け合いました。
これによって、属性や立場が異なる多様な地域住民の参加によって計画を決定し進めるためには、すべての参加者が危険を感じない安全な環境で、お互いに自由に意見を述べられることが重要と学びました。

私が所属する団体、CMCネパールは、メンタルヘルスと心理社会的ケアの活動に取り組んでいます。
その活動の多くをトップダウンで行っていることに、国際研修を通して気づきました。
団体の中では地域住民でない専門家によって課題が特定されますが、団体の方針と地域住民のニーズの間にギャップが生じることがしばしばあります。
地域に住むメンタルヘルスの課題を抱える人びとは一様ではなく、カーストや部族も異なっており、メンタルヘルスの問題の原因も人それぞれです。
私は、それぞれの異なったニーズを満たすためには、彼ら自身の参加による方針の決定が有効であり、それをやってみたいと考えています。

どのように実践しましたか?

帰国後、州保健大臣、秘書官、他の州当局者、内戦被害者グループのリーダー、ジャーナリストなど、州のメンタルヘルスの政策策定に携わる人々と、女性、内戦生存者、少数民族の人々など、社会的に疎外された当事者の住民グループとの会合をコーディネートしました。
行政官からは「彼らの声が聞けて良かった」との声をもらいました。
私は、当事者である住民の声が、地域の政策や計画に反映されるボトムアップの関係を作りたいと考えています。

住民と政策策定メンバーの出会いの一コマ

●研修中、困難に感じたことはありましたか?

最初は、この研修の意味が分からず戸惑いました。
グループ活動やファシリテーションの振り返りを頻繁に行いましたが、その意味が分かりませんでした。

3週目に、それぞれが支援する住民グループの活動を評価しあったとき、住民グループの課題と、自分自身がこの研修で体験している課題は同じであることに気づきました。
このおかげで、なぜ私たちが常に自分たちの活動現場の経験を題材に話しあっていたのか、ようやく理解できました。

この国際研修のプロセスは、まさにそこに参加した研修生自身が作ったものです。
これを通して私は「参加者の経験から学び合う」という言葉の意味を深く理解しました。
そして、私の団体が支援する住民グループにもこのような体験をしてもらいたいと思っています。

国際研修中、研修生やサポーターの皆さんと一緒に笑顔でパシャリ!


翻訳・編集 関口