2025年初読み「『平和都市』ヒロシマのまがりかど」

AHIがお世話になっている広島のNGO、ANT-Hiroshimaさん。
昨年末に届いた会報にあった書籍紹介が目に留まりました。
「2021年施行の広島市平和推進基本条例をご存じですか。
中身や議論のあり方について、市議会に多くの市民から約1千件の意見がよせられましたが、
それらのほとんどは採り入れられることはありませんでした。
このことを問題視した40~80代の市民8人が、制定過程を検証して連名で本を出版。
(中略)
改めて、「平和都市」ヒロシマの役割について考えてみませんか。」(ANT通信 Vol.16 より)
さっそく「『平和都市』ヒロシマのまがりかど」を購入して、読みました。
2025年最初の一冊です。
印象的だったことは:
●広島市平和推進基本条例が定義する「平和」の定義が狭小。
●8月6日の平和記念式典について「厳粛の中で行う」とあり、
言論の自由や表現の自由の侵害が危惧される。
●8月6日の平和記念式典の形骸化。
●パブリックコメント対応会議は、単なるアリバイづくり。
●市政は「平和」や「原爆」を、観光目的や賑わい創出のために利用しようとしている。
全9章、各章15分ほどで読むことができます。
ヒロシマの今を知り、考えさせられる一冊。終戦から80年の節目の年にオススメです。
職員 髙田