穏やかに、確かに変化を起こす - インドのラジさんのこと(1)

今朝ロシア軍の傭兵のことがニュースで取り上げられていた。中でネパールという国名も聞こえてきた。はるか前たしか世界史で「グルカ兵」というのが出てきた。19世紀以降イギリス軍の一部として勇敢に闘った歴史が書かれている。出稼ぎの構図は今も変わらずということか。生まれたところや育ったところ、自分のところと思えるところで、確かな変化を起こし、生活を築いていくことは決して簡単なことではないだろう。そんなことを思いながら、インド、タミルナドゥ州のシヴァラジさん(略称ラジさん)のことを紹介したい。

2019年のAHIの研修に参加したスターリンさんが活動する地域は、イルラと呼ばれる少数民族の人たちが住む。スターリンさん所属のNGOはこの地域で人びとの生活向上を支援していて、ラジさんは地元の若者のリーダー。以下は、去年10月にその地域を訪れた職員の出張報告から。

イルラの人たちは、森で採集したものを売って生計を立てていたが、仲買人に売って安く買いたたかれていた。その状況から、自分たちで食品加工販売会社を立ち上げることにした。それには、政府系の金融機関から融資を受けた。一方、森で採集したものやその加工品が市場ではどれくらいで売られているかを調べたり、市場や流通の仕組みも勉強した。

さて、↓の写真の容器には何がはいっているでしょう?大切な売り物です。続きは近日中に。

職員 はやしかぐみ