8/31 国際研修、序盤ですが、すでにアッツアツ。

国際研修が始まって4日ほどたちました。

最初の3日間は、参加型による問題解決のための研修を進めていくための共通基盤づくり、

いわば研修の土台を作る期間です。

 

 

セッション(議論)と生活面での役割と担い方を決めたり。

セッション中のルール(みんなが安心して発言できるようにする、時間を守るなど)を決めたり。

お互いの団体の活動内容や課題を共有したり。

研修中の目標を定めたり。

時々、リフレッシュするためのゲームをはさんだり。

 

皆さん、集まったばかりとは思えないくらい熱い議論が繰り広げられています。

今回集まった研修生は、2020年~2022年にかけて、

コロナ禍でAHIでの研修ができなかった期間、

オンラインですでに議論をしてきた仲間です。

なので、すでに議論のためのカラダとアタマが

暖まっているのだと思います。

 

ところでサラムさんが持っているこのカードは何でしょうか?

これは、Green(緑)は賛成、Red(赤)は反対、Yellow(黄)は迷っている、

といった具合に、自分の意思を他のメンバーに伝えやすくするためのツールです。

6色くらいあって、「他の色の意味は?」と聞いてみたところ、

セッションが進む中で、必要な意思表示の意味を決めていくのだそうです。

今回の研修生の中には、聴覚障がいを持った人もいます。

そのメンバーにそれぞれの意思表示が伝わりやすくするための

ものでもあるそうです。

 

ところで、セッションの中で、

どうやら議論についていけないメンバーがいたようで、

そのメンバーが今の議論に追いつけるように、

他のメンバーが助ける場面がありました。

 

 

「みんなが同じ理解にたって、議論が進められるように」

研修生の皆さんがそれぞれのフィールドに帰ってから、

住民の人たち自身による、誰かを取り残さない意思決定によって、

健康な社会づくりを進めていけるように、

この研修中も誰かが置いてきぼりにならないように、

意識してセッションを進めていこうとする姿勢を、強く感じました。

 

土台づくりの3日間が終わり、

今日からは何日かは、

AHIがずっと大切にしてきている、

参加型研修の方法を学んだり、

 

それぞれの活動での課題を材料に、

But-why それはなんで?と問いながら、

問題の根本原因を探っていくワークをする予定だそうです。

 

その後のプログラムはセッションを進めながら、

メンバー全員でこれから決めていきます。

 

研修の一か月のプログラムは、

最初から決められてはおらず、

研修の中で、研修生自身が、

プログラムをデザインしていきます。

研修生に与えられたのは、いわば、

「白いキャンパス」

 

これを書いている私は国際研修は実は今回が初めてですが、

この1カ月で、どんな絵が描かれるのかが楽しみです!

 

【セキグチ】