自由民権150年
岐阜在住の会員の方からお知らせが届いた。『百姓・町人・芸人の明治革命- 自由民権150年』(現代書館)を今年5月に出版され、その記念の会があるとのこと。アマゾンを見ると、「~富国強兵・足尾鉱毒事件に翻弄された著者(曽祖父が谷中村の村長)の家族史、女優・川上貞奴の眼差しから探る女性たちの生きた水脈に焦点を当て、明治の庶民にとっての自由民権像を深掘り」とある。へえ~っ。家族の歴史をたどるところから一連の調査・研究を始められたのか。
自由民権ときいてすぐ思い出したのは、今放映中の朝の連続テレビ小説「らんまん」で、主人公が雑草という草はない、ひとつひとつが名前を持つ存在と熱弁する自由民権運動の集会の場面。高知、自由民権と検索すると、高知市立自由民権記念館(アイキャッチ画像は同記念館。出典:高知市のホームぺージ)が出てくる。高知は、自由民権運動が始まった地。
歴史に残る政治家や思想家ではなく、本のタイトル「百姓・町人・芸人」にとってはどんなものであったのだろう??上述の場面でたしか「女だって」と息巻く女性の役が登場する。なんとこの人は実在した楠瀬喜多という人。この人の訴えによって、2年後の明治13年、高知市の上町町議会で、日本初の女性の参政権が認められたらしい。日本での女性参政権というと、第二次世界大戦後のこととばかり思っていたが、こんなにも早く制約の中とはいえ実現をみていたなんて、スゴイ。
さて、関心を持たれた方は、ぜひ下記の本を手にとってみてください。
職員 はやしかぐみ