雪の南山とAHI
今年も残すところ、あと4日。
今日は、昨晩からの寒波で、凍える気温。
AHIのある南山も大粒の綿雪が、空からどんどん降りてきます。
雪になれていない地域では、非日常に苦労されている方も多いことと思います。
ちょうど半年前の南山では、茹だるような暑さのなか、アブラゼミの大合唱のころ。
それもほどなくして、方々から聞こえるツクツクホウシの独唱にかわり、
またしばらくすると、降り積もった落ち葉を掃く竹ぼうきの、地面をリズミカルに曳く音に変わりました。
季節は次々に代わり、また繰り返していきます。
そんな南山で、AHIは40年を越えて、活動を続けています。
AHIの創設者、川原啓美医師の1986年発刊の著書「アジアと共に‐自立のための分かちあい」にこう書かれています。
…AHIの役割は何だろうか。
…私たちとして最も重要なことは、安易な呼びかけ人となって日本人に警告を発することではない。AHIの主題聖句によって示されているように、私たち一人一人が、アジアの人びとを真の隣り人として受け容れること、あるいは私たちがアジアの最も小さい兄弟たちに受け入れられるよう、愛によって創り変えられていくことではなかろうか。
時代は移り変わり、コミュニケーションの手段やスピードは大きく変わり、またアジアの経済地図も様変わりしました。
日本が将来も大国であり続けられる保証はありません。人間社会だけでなく、全ての生き物にとって、他の生き物や環境に合わせて適応しながら、行動や形態を変えていきます。
ただ人間にとって人が人と直接に出会い、語り、学びあえることの価値や大切さは代えがたいものだと、皮肉にも新型コロナウィルスのおかげで世界が再認識させられているように思います。
先日のブログでも触れました、AHIのミッションやビジョン、それを支える運営基盤などを含めた「AHIハウス」。変えずに代わる、AHIにとってそれは何か。来年への課題です。
皆さんにとって、アジアや世界の人びとにとって、どうぞ良い年になりますように。
職員 ごんだ