「公共の力と未来 世界の脱民営化から学ぶ新しい公共サービス」抄訳日本語版

↑ 報告書紹介サイト(https://futureispublic.org/)より転載

日本では、水道や医療など公共サービスの民営化が進みつつあります。
ですが世界の動きはその逆。
民営化による問題が山積した結果、各国・各地で(再)公営化が起きています。
「民」営化が私たちの生活に何をもたらすのか、
「公」営化が開く未来とはなにか。
日本の私たちは世界の事例から、それらを学ぶ時です。
オランダの団体TNIが作成した、公共サービスの再公営化を果たした自治体に関する調査報告書(2020年5月)には再公営化の事例が多く紹介されています。
その要約の日本語版が無料公開されています。
ぜひご一読!
<下記、PARCからの案内を転載>
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【調査報告書・日本語版完成!】※抄訳
公共の力と未来 世界の脱民営化から学ぶ新しい公共サービス
新自由主義の下での公共サービスの民営化、規制緩和が多くの国で行われてきましたが、2000年以降、それを跳ね返す動きがヨーロッパを中心に各地の自治体で見られます。
水道、電気、ごみ、教育など公共サービスの再公営化です。
オランダを拠点とするTNI(トランス・ナショナル・インスティテュート)は他団体と協力して毎年、再公営化を果たした自治体の調査を行っています。
このたび、最新の調査報告書(2020年5月)の主要部分を日本語に翻訳し、公開しました(PARCは協力団体として参加)。
調査によれば、58か国、2400以上の自治体で、1400件以上もの再公営化の成功事例があることが明らかになっています。
日本ではこうした潮流に逆行するような民営化の動きが水道や医療など私たちの暮らしに不可欠な分野で進んでいます。
この報告書を多くの方と共有し、コロナ禍の下で求められる公共の力を再定義し、各地の運動に役立てていただきたいと思います。

  • タイトル:公共の力と未来ー世界の脱民営化から学ぶ新しい公共サービス
  • 原題:Future is public―toward democratic ownership of public services
  • 編集:岸本聡子(TNI)
  • 翻訳:小池菜採

★ダウンロードはこちらから(無料)

https://www.tni.org/files/publication-downloads/japans_executive_summary_the_future_is_public.pdf

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<付記>
★報告書の全文(英語)および英語版の抄訳はこちらからダウンロードできます。
https://futureispublic.org/
もしくは直接こちらから↓
★報告書全文(英語)

https://www.tni.org/files/publication-downloads/futureispublic_online_def_14_july.pdf

★抄訳英語版
https://futureispublic.org/wp-content/uploads/2019/11/TNI_the-future-is-public_online.pdf

報告書表紙

職員 清水