今年度の国際研修に関して
今年度の国際研修に関して
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、なお大変なご苦労を抱えていらっしゃる方たちが多くおられることと思います。アジア各国の状況は、統計的には欧米諸国と比べ大幅に低く抑えられていますが、政府による補助や公的社会保障制度が脆弱なところも多く、そのような中で研修生の活動が続けられています。
先月下旬以降、日本国内でも、また世界的にも一定の落ち着きが見られるようになりましたが、日本への入国は、なお非常に厳しく制限されている状況です。国内外問わず感染第二波の可能性も小さくなく、多くの面で今後を見通すことが難しい状況です。
このような中、AHIの主要事業である国際研修について、今年度の開催を断念するに至りました。現在、来年度の開催に向け、参加者の選考を行っております。6月中旬に最終決定した後は、向こう一年インターネットによる交信をはじめとするやりとりを重ね、来年度の研修を充実させるための関係づくりと準備を行っていきたいと考えています。
AHIではいずれの活動においても、他者とやりとりをすることを通して自分や周りの社会を振り返ったり、新たな発見をすることを重視し、そうすることが「学ぶ」ことであると考えています。アジア各国からの研修生にとって、日本の家庭生活を味あわせていただくホームステイや、食事づくりなど生活を支えてくださるボランティアの方々との交流も、かけがえのない経験です。これまでの皆さまのご協力にあらためて感謝しつつ、来年度安心して研修生を迎えることができるように切に願っています。
尚、オープンハウスについては「分散しつつ、つながる」新しい形を模索しながら、9月21日(祝・月)に実施する方向で検討しています(例年10月の体育の日に開催していますが、今年は祝日が変更になったため、9月開催を考えています)。
公益財団法人 アジア保健研修所(AHI)
理事長 斎藤尚文
事務局長 林かぐみ