AHIとは?
アジア保健研修所(Asian Health Institute 通称=AHI)は、1980年から愛知県日進市で、アジア各地の村々で人びとの健康を守るために活動する現地の保健ワーカーを育成しているNGOです。
AHIが目指していること
健康は、誰にとっても守られるべき基本的な人権とされつつも、実際には、途上国では、貧困により、健康が脅かされることが多くあります。
いなかに住む人たちは置き去りにされ、政治的な混乱、紛争、社会的な差別、政府や企業が進める開発の弊害が健康に暮らすことを一層難しくしてきました。
AHIは、そんなアジアの最も小さくされた人びとのために、金や物を送るのではなく、現地で働く人材を育成することで、人びとの自立を促しています。また、公的な資金に頼らずに日本の市民の人たちの支援によって活動を続けています。
AHIの研修を受けた保健ワーカーが、広くアジア全土に帰り、AHIで学んだ「分かちあい」の精神を周囲の人びとに伝えています。そのような「自立のための分かち合い」、アジアの中で市民同士の「人びとから人びとへ」の動きがますます広まっていくことを私たちは目指しています。
AHIが取り組んでいること
アジアの人びとの健康の増進、福祉の向上に寄与することを目的として、AHIは次の事業を行っています。
(1)アジア諸国における地域保健・開発活動の推進と人材育成事業
住民主体の保健活動を起こし、支えていくアジアの保健ワーカーを育成しています。 研修を受けた保健ワーカーは、アジアの人たち自らが「健康で暮らしたい」と思い、協力して持てるものを分かち合いながら、生活を変えようと動き出すことを目指し、住民とともに活動しています。
(2)日本国内における、アジア諸国への理解を促進するための情報提供および啓発活動
会報誌の発行、イベント、講師派遣などを通してアジアの現状をお伝えし、日本にいる人たちがアジアを身近に感じられるような機会を提供しています。