賛同署名:「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」声明に賛同しました

市民団体で構成された<パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会>が3月10日に発表した「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」声明に、AHIも賛同しました。

ガザの状況は悪化の一途をたどっています。1月に一時的な停戦が実現したものの、大規模な攻撃は再開され、命に係わる物資の搬入や送電が取引の材料とされている状態で、恒久的な停戦への歩みは崩れ去りつつあります。
この声明は、改めて双方への人質や被収容者の無条件の開放と、イスラエル軍のガザからの完全撤退、恒久的停戦の実現を訴えるものです。
また日本政府に対して、人びとの命と人権を守るために、国際社会の一員として、ガザの恒久的停戦とパレスチナ全体の和平の実現に向けて、あらゆる外交努力とアクションを続けていくよう、求めています。

AHI事務局

●声明の全文はこちらから→https://www.ngo-jvc.net/activity/advocacy/20250310_gazastatement.html

●3月28日(金)には声明の発表と、ガザ地区およびヨルダン川西岸地区の状況を広く知らせるための記者会見が開かれます。詳細はこちらをご覧ください。

●この声明は、5月15日まで賛同を募り、内閣総理大臣、外務大臣、及び関係議員に提出されます。ご関心ある方および団体はこちらへ!→
https://forms.gle/t17dM91wey8uZ2PJ7

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「ガザの恒久的停戦と、パレスチナの和平を求める」声明

2025年3月10日
パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会

 

パレスチナ・ガザ地区における未曾有の人道危機は、少なくとも4万8千人[1]の尊い命を奪い、2025年1月19日、三段階あるとされる第一段階の停戦が実現しました。しかし、ようやく結ばれた停戦は決して恒久的なものではなく、人質の解放、大規模攻撃の再開、さらに食料や医療品など人々の命に係わる物資の搬入や送電までが取引の材料にされた状態で、今にも崩れ去ろうとしています。無辜の市民の命が一部の権力者によって操られていることに、強い憤りを覚えます。

第一段階目が実行された16日後から交渉される予定だった停戦の第二段階目では、ガザの恒久的停戦と、イスラエル人の人質およびパレスチナ人被収容者の双方の解放に加え、イスラエル軍のガザからの完全撤退が含まれることとなっていました[2]。しかし、それらは未だ実行されていません。そうした中、3月4日、イスラエル政府はガザの実効支配勢力に対し、人質の解放が達成されていないことを理由にガザへの攻撃再開を宣言し、米国政府はそれを支持しています。

パレスチナの平和と人道支援に関わり続けてきた日本の団体として、私たちはここに改めて人質・被収容者の無条件の解放と、イスラエル軍のガザからの完全撤退、そして恒久的停戦を実現するよう、両者に強く訴えます。

また、ガザでの停戦後、ヨルダン川西岸地区でのイスラエル軍や入植者による攻撃が激化している事実も看過することができません。西岸地区の北部、特にジェニン難民キャンプやトゥルカレムを中心に4万人以上もの市民が住む家を追われ、帰る場所を失っています。2024年1月から2025年1月の僅か1年間で、102人の子どもを含む555人がヨルダン川西岸地区で犠牲となりました[3]。攻撃の影響を最も受けるのは一般の市民です。私たちは、このような状況に晒されている人々の命と人権が守られるよう、日本政府が国際社会の一員として、ガザの恒久的停戦と共に、パレスチナ全体の和平の実現に向けて、あらゆる外交努力とアクションを引き続き行うよう、強く求めます。

[1] Reported impact snapshot | Gaza Strip (4 March 2025)
https://www.ochaopt.org/content/reported-impact-snapshot-gaza-strip-4-march-2025
[2] How does the ceasefire deal between Israel and Hamas work?, BBC, 3 Mar 2025
https://www.bbc.com/news/articles/cy5klgv5zv0o
[3] West Bank Monthly Snapshot – Casualties, Property Damage and Displacement | January 2025
https://www.ochaopt.org/content/west-bank-monthly-snapshot-casualties-property-damage-and-displacement-january-2025

主催:パレスチナの和平を求めるアクション実行委員会
(実行委員会構成団体、五十音順)
特定非営利活動法人APLA
特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
株式会社オルター・トレード・ジャパン
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター
公益財団法人日本YWCA
特定非営利活動法人パルシック
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

【本声明に関するお問い合わせ先】

特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区上野 5-22-1 東鈴ビル 4F
info@ngo-jvc.net / 03-3834-2388(担当:酒寄、今井)

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以上 (AHI事務局)