カラスとのおつきあい

実は毎週、写真のようなものを7つずつ作っています。
これは梨畑のカラス対策で、蚊取り線香が燃えるにしたがって、
爆竹が鳴るようになっています。
 
実家の梨畑、実は今年は歴史的な不作です。
例年だと桜の花が終わってから梨の花は咲くのですが、
今年は同時に咲きました。暖かったせいだと思います。
そして主力品種の幸水、豊水の花の咲く時期に長雨が続き、
黒星病が出てしまい、実がつきませんでした。
いつもより半月早く花が咲いたので、出荷の時期も
半月早いのですが、皆さんにお売りするのに、十分な梨が
ありません。
「梨は無し」なんて、冗談にもならないことを言いながら、
わざわざ足を運んでくださる方にお断りをする毎日。
 
何十年も梨の栽培をしながら、初めての事態に
母も「自信をなくした」と言っています。
そして、数少ない梨に、なんとたくさんのカラスが群がって
美味しいところをつついていきます。
 
私が久しぶりに梨畑に行った時も、20羽くらいがいて、
飛び去っていきます。
ふてぶてしいカラスは、1メートルくらいに近づいてから、
しぶしぶ飛んでいきます。(なめられていますね)
 
山に近い畑では、イノシシやシカ、サルの被害が深刻とお聞きして
いましたが、どこか他人事でした。
自覚的には「それは、大変!」と思っていたわけですが、
カラスの被害を受けて初めて、その深刻さを自分事として
感じることができ、今までの他人事さ加減に気づいたのです。
こういうことって、いっぱいあるんでしょうね。
 
で、これ以上母の気持ちを萎えさせないためにも
(来年も美味しい梨を食べれるように)
私も、どんなカラス対策ができるかを考え始めたのですが、
なかなか万全な方策はありませんね。
カラス対策の有効な方策を編み出せたら、
たくさんの方に喜んでもらえるでしょうけど、
小学生の夏休みの発明工夫展とかで、やってくれないかしら。
 
蚊取り線香爆竹、ネットで「やってみた」という投稿は
いくつかあるのですが、「うまくいった」という投稿は
見つけられません。それでも、「あの畑はめんどくさい」と
カラスに思ってもらえたらね。
 
職員はさだ