探し物、見つかる!!

ずっと探していたものが、見つかりました!
それは写真です。
 
20年ほど前に、お隣の病院と高齢者施設の職員たち10人と一緒に
病院の20周年を記念するインドツアーに、AHIの職員として
同行させてもらったことがありました。
AHI設立者の川原さんも、初代事務局長の山下さんもご一緒
という、とても貴重な機会で、
元研修生たちや協力団体の活動現場をまわって、参加者が
アジアやAHIの活動への理解を深めることが趣旨でした。
 
その時に出会ったダリットの女性たちのことはとても印象深く、
私が26年間AHIで働いてきた中でも忘れられない人たちです。
貧しく弱かった女性たちが、現場のワーカーたちの働きかけで
力をつけ、自立した具体的なエピソードは、
現地の人を育てるというAHIの活動が、大きな可能性や確かさを
持っていることが感じられた、本当に嬉しい出会いでした。
 
今から5年前に、当時をふりかえってこの女性たちのことを
会報の小さな記事に書いた時、編集委員の方から
「写真がほしいですね」とリクエストされました。
ところがどれだけ探しても、その写真が見つけられなかったのです。
もともとこのツアーではめいめいが写真を撮るのは控えて
写真係の人に任せていたので、私自身が撮った写真はなく、
写真係の人もあまりこのシーンを撮影してはいませんでした。
それでも貴重な1枚がどこかにあったはずだったのですが・・
 
 
その写真が出てきたのです!
実は私はこの3月末でAHIを退職することになったのですが、
最終日を前に机の中を整理している最中に、
他の古い写真と一緒に出てきました。
 
このタイミングで大切なこの写真が出てくるのは本当に不思議で、
AHIで出会ったアジアの人たちのことを
これからもずっと覚えているんだよ、と
何かメッセージをもらったような気がしてなりません。
 
26年間、研修生をはじめとして出会ったアジアの人たち、
お世話になったたくさんのボランティアや支援者の方たち、
一緒に働いた職員の皆さんも、本当にお世話になりました。
 
この写真と一緒に、これから先もAHIで学んだことを大切にして、
AHIを通して皆さんとつながっていることを励みにしながら、
また次の場所で私らしくがんばりたいと思っています。
 
皆さん、どうぞお元気で。
これまで本当にありがとうございました。
 
鳥飼真紀子