教育と保健の関係は?

AHIは10年以上、名古屋大学大学院国際開発研究科の夏季集中講座「教育と保健」を担当しています。集中講座というだけあり半期で行う授業を一週間で行うというものなので、学生にとっても講義を担当するものにとっても、この期間、どっぷりとこのテーマにつかります。
AHI国際研修と同様、なるべく参加型で行おうと、毎日の授業の司会役(モデレーター)、記録係を決めて、学生さんたちと打ち合わせしながら進めました。今年の学生さんはナイジェリア1、セネガル1、中国1、日本5でしたが、日本人、中国人学生はセネガルとナイジェリアの二つのグループにわかれてワークショップなど、例年以上に積極的な参加によって進められました。
中身は健康に関する問題分析とそれへのグローバリゼーションの影響、その問題に対処するための方策としてプラマリヘルケア、健康の社会的決定要因、ユニバーサルヘルスカバレッジ、権利のアプローチとSDGsや参加型地域保健の事例紹介がありました。
そして5日間の学びの最後に、ナイジェリアとセネガルの2グループによる、各国の保健政策とその実情分析、問題解決のための提案を発表しました。
サポートとして、カナさんが6月20日からインターンとして準備と実施段階で、マレーシアのハネザさんが大学院のアシスタントして協力してくれました。ジョイさん、清水さんのセッションも学生さんにとって満足度が高いものがありました。
普段AHIの研修では出会えないアフリカの経験をもった学生さんたちの経験から「最も弱い立場の人々の状況」を分析し学びあい、また、教育が保健に、保険が健康に、また開発に及ぼす影響について議論を深めることができました。