インド見聞録① 選挙に行こう!

写真:投票を終えて、クリケットにくりだす若者たち(2019年4月11日 アッサム州の村)
 
4月前半、出張でインドに行っていました。
そこで見聞きしたことを、ブログでお伝えしていこうと思います。
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第1回目は選挙について。
先週末は日本でも統一地方選挙が行われましたね。夏には国政選挙があります。
インドは今、下院議会選挙の真っ最中。
モディ氏率いるインド人民党の政権が続くのか、はたまた国民議会が返り咲くのか、
世界が注目しています。
 
友人によると、インドの有権者数は約9億人、投票所の数は「One million」。
本当に100万カ所あるのか、それとも「たくさん」って意味なのか・・・?
州によって、さらに州のなかでも地域によって投票日が異なります。
7回に分かれているんですって。
けれど票を数えるのは全国一斉、5月23日なんですって。
投票用紙に記入するのでなく、機械のボタンを押して投票するんですって。
だから日本のような開票作業は必要なく、機械が票数をカウントするんだそうです。
 
4月11日(木)には滞在先のアッサム州でも投票が行われました。
「日本では投票日は決まって日曜日だよ。
そうじゃないと仕事をしている人たちが投票に行けないから」と私が言うと、
現地の友人は、
「僕の人生で、投票日が日曜日だったことはないなぁ。
でも投票日は休日になるから、仕事をしている人でも投票に行けるよ」
と言いました。
 
でも実際には、勉強や仕事のために、
有権者登録をしている地域から遠く離れたところに住んでいる人も多くいます。
そのため投票日の前日は人の大移動がおこります。
別の友人は、前日のバスのチケットがとれなかったので、
前々日に移動すると言っていました。故郷の村まで6時間。
それを聞いた私はびっくりしたけど、ごく普通のことなんですって。
 
4月11日(木)、私はアッサム州の小さな村に滞在していました。
投票所はすぐ隣にある小学校。
周辺の4つの村からも投票にやってきます。
朝7時から夕方5時まで開所していますが、開所前から投票に来た人の列ができていたそう。
朝いちばんに投票を済ませて、仕事に行く人もいるんですって。

インドの人ってふだんはあまり列をつくって順番を待つってことないんだけど、
この時ばかりはみんなとってもお行儀よく。自分のおなかと前の人の背中がくっつかんっばかり。


投票所の近くを、にぎやかな若者の一群が行きます。
聞いてみると、みんな投票を終えて、クリケットをしに行くそう。
故郷を離れて学校に通ったり、働いていて、
みんながみんな顔見知りというわけれはないけど、
いい天気だし、投票も済ませたし、クリケットに行くことにしたんですって。

 
若者たちは、自分たちの未来にどんな一票を投じたのでしょうか。
 
職員 髙田