「温知政要」、まあええがゃぁ

先日、名古屋市内でいくつかの用事があり、
徒歩で歩き回りました。
なんと20000歩を超え、
日頃の運動不足を一挙に解消…とは、いきませんね。
   
 
 
 
 
 
 
朝一番に行った法務局の近くで、野良猫がひなたぼっこを
しているのを発見!

 
 
 
 
 
 
 
名古屋YWCAの近くで、こぶしがすがすがしい白い花を咲かせていました。
三菱UFJ銀行の本店営業部が移転していたことを知らずに、
あたりを見回していた時に発見したのが、

 
 
 
 
 
 
 
これです。
ええ、ポストになんと大胆な!
と思ったら、隣に立札もありました。

 
 
 
 
 
 
 
これは、徳川宗春だったんですね。
最後の一文「人々を活き活き伸び伸びさせました。」に
心惹かれて、その前にある「温知政要」を調べてみました。
これは徳川宗春が書いた政教書ですが、
ウィキペディアにある現代語訳をみると、
 
序文
第一条 : 大きな愛と広い寛容の心で仁徳ある政を
第二条 : 愛に敵なし 権現様のように仁者であれ
第三条 : 冤罪は国の恥 罪科はとことん調べつくせ
第四条 : 継続は力なり 私欲に走らず、志を最後まで
第五条 : 学問の第一は愛情 小賢しい学問より自分自身に正しくあれ
第六条 : 適材適所 どんなものにもそれぞれの能力がある
第七条 : 好きこそものの上手なれ 他の者の心情を察するように
第八条 : 規制は必要最小限で良い 法令は少ないほど守ることができる
第九条 : お金は活かして使え 過度な倹約省略はかえって無益になる
第十条 : 生かすも殺すも庶民の知恵 押し付けではなくまずは仲良く
第十一条 : ストレスなしが養生一番 怠けなければ心身ともに健康である
第十二条 : 芸能は庶民の栄養 見世物や茶店などを許可する
第十三条 : 先達はあらまほしきこと どんなことでも事情通であれ
第十四条 : 芸道は偉大 あらゆる芸事を数年で身につくとは思わぬように
第十五条 : 若者への諫言には若気の至りをもって 異なる意見は相手の年齢を考えて
第十六条 : 失敗は発明の母 大器量の者でも若い頃は羽目を外すことはある
第十七条 : 人の命は金では買えんぜ 生命は尊く、常日頃の用心が肝要
第十八条 : 何事も庶民目線で 世間の事情によく通じ深い愛情を示せ
第十九条 : 天下の政治は緩急自在で 国の改革はゆっくりと普段の用件は速やかに
第廿条 : 改革は文殊の知恵で 自分ひとりではなく良き補佐が大切
第廿一条 : 「まぁええがゃぁ」が臣下に対する主君の心得。古参新参・男女等を問わず平
等に深く愛情を示せ
 
かなりゆるいですねえ。
なんか、話のわかる近所のご隠居さんのよう。
 
このくらいゆるくてこそ、人は伸び伸びできるのかも。
今の日本社会に欠けているのは、こういうありようか。
 
「まあええがゃぁ」、心に刻もう!
 
職員はさだ