フィリピン麻薬戦争のなかで、「銃弾ではなく、鍼を!」元研修生の活動

2016 年6月に始まった、フィリピンの麻薬撲滅戦争。
NGOやメディアは、この15か月で12,000人以上が殺害されたと報告しています。
「警察は長年、麻薬犯罪を摘発してもワイロを受け取って見逃したり、押収した
麻薬を横流したりしてきた。それが発覚するのを恐れて、警察は関係者を殺害
している」とも言われています。
 
元研修生ジャネットさん(1995年国際研修参加)は、長年、フィリピン各地で
保健ボランティアに鍼とカウンセリングの技術を教えてきました。
保健ボランティアは自分の地域で、麻薬の使用者に鍼によるデトックス治療と、
カウンセリングによるリハビリを行います。
 
「フィリピンでは山奥の農村にまで、麻薬の密売人がバイクでやってきます。
農民は、麻薬を使えば、朝早くから夜遅くまで畑で働くことができる。
そしてより多くの収穫、より多くの収入を得られるようになる といって、
麻薬を買うのです」と、ジャネットさんは言います。
そして「麻薬使用者に、銃弾ではなく、鍼を!」と、訴えています。
麻薬の餌食にされてしまった人たちと、その家族の救済と更生のため、
麻薬戦争のまっただ中でも、保健ボランティアに鍼とカウンセリングの技術を
教える活動を続けています。
 
ジャネットさんの活動が、下記URLで紹介されています(英語のみ)

http://bworldonline.com/using-needles-not-bullets-solve-drug-problem/

 
職員Y